「青い種子は太陽の中にある」感想

1999年、秋。
 
『3年B組金八先生(第5シリーズ)』にて、当時小学生だった私は赤Tの彼に心奪われた。
赤Tの彼こと寿司屋の深川明彦こと亀梨和也
桜中学も真っ青な不良はびこる地元の中学校に進学した私が育った地域性か、当時好きだった男の子が細身でつり目気味だったせいか、涼しい目をした少し悪そうな彼がものすごくかっこよく見えた。
大好きだった。
初めてジャニーズが私の心の琴線をはじいた瞬間である。赤い実もはじけた瞬間である。はじけすぎ世紀末。
 
 
 
 
そして時は経ち、2015年、夏。
 

まあ要は、いろいろ*1あったけど9年ぶりに亀梨さんのお芝居を見たので(しかも生で)、感想を書いてみるという話です。
 
 
 
「青い種子は太陽の中にある」
 
原作:寺山修二
演出:蜷川幸雄
音楽:松任谷正孝
 
約50年前に一度上演された音楽劇だそうで。テーマは『生活を守るために、愛や真実を犠牲にしてしまっていいのか?』ということかと。たぶん。
 
 舞台なんて劇団四季くらいしか見たことない私ですら、全員知っているくらいの大御所スタッフ勢ぞろいでした。蜷川氏松任谷氏をスタッフと呼んでいいのか謎ですが。
私に芸術を解する心がないだけかもしれませんが、「舞台セット上にパプワくんに出てくる足の生えた魚みたいなのがゴロゴロ置いてあったのが気になった」と友人に言ったところ、「蜷川実花を育てた親の感性だもの」という言葉が返ってきました。な、なるほど…。
私に蜷川ワールド(父の方)を理解できる日がくるのだろうか。*2
 
私が知っている亀梨さんの役どころといえば、不良中学生・不良高校生・リア充高校生・造船所工員(20)*3でイメージが止まっていたのですが、あれから9年。まだ亀梨さんは造船所で働いているんだなあと思いました。てか造船所の工員役似合いすぎるだろ。海とか港が似合うんじゃなくて、造船所が似合うって感じ。造船所は造船所でも、町の外れにある絶対に儲かってなさそうな造船所限定!
9年前は、家がド貧乏すぎて携帯を持っておらず、遠くのタワーマンションに住む恋人の光るおもちゃを振るという合図を受けて、家の固定電話から電話する造船所工員。*4
今回は、親の火事のせいでスラムに追われ、船にこっそり自分の名前を彫って、その船が自分の代わりに外国の海へ赴くことを日々の慰みとする造船所工員。
不遇な哀愁ある造船所工員が似合いすぎるアイドルである。
 
だからでしょうか、すぐに造船所工員の彼の役に入り込めた、そう思っていました。しかし昨日のNEWS ZEROで放映された、舞台裏の亀梨和也に3カ月密着!みたいな特集で蜷川氏に「気になる女性に初めて声をかけるのに、含羞*5がない。アイドルは愛され続けているから、自分を受け入れてくれている人相手に仕事をすることに慣れているだろうけど、それに甘えるな」(だいたいこんな内容)という演技指導をされていました。
私が見た舞台上の彼は、あまりに”意中の人に初めて声をかける一男性”として映りすぎてて気付かなかったのですが、あれが亀梨の演技力の賜物だったのかと気付かされました。
言われてみれば、含羞持ってたわけないよなあ。舌打ちひとつで5万人がキャーなんだから。
本人も「初めて下向けとか言われました」って感じで、なんだか微笑ましかったです。

 
 
 
微笑ましいと言えば、ヒロインの最期に彼女を抱きしめる亀梨さんが、なぜか手とかにぎる度にどうしてもスカートがめくれてしまってて、その度さりげなく直してあげていました。でもまためくれる。どんなピタゴラスイッチだよってくらいにめくれる。めくれては直すを血だらけで泣きながら繰り返す亀梨。微笑ましい。私が大人になったからなのか、他に大事なもの*6が出来たからか、「亀梨の生のラブシーンを肉眼で見られるようになったどころか、微笑ましいとか思えるようになっちゃった!」と、なんだか自分の成長を感じてしまった次第。

また、私が観劇した日は、幕がなかなか下りなかったり、途中で止まっちゃったりして、延々にお辞儀をし続けなくてはいけなくなっちゃってて、ついには「もぉーなんだよーw」って顔して笑ってる彼や、ズコーって漫画のようなこけ方をする彼を拝むことができました。
役柄上、そんなに演技中はニコニコしなかったので、最後に笑顔が見られて嬉しかったです。「笑ってる君が一番好きだよ」*7ってこういうことなんだなあって思いました。
 
 
そういえば、9月のキスマイのツアーのために防振双眼鏡を購入しまして、今回試運転がてら持参しました。私の席は1Fの後ろから2列目だったんですが、あれはもう目の前にいると言っても過言はないのでは…というくらいの働きっぷりを見せてくれました。もう名前とか付けてあげたい。
一緒に買った友人が言うには月のクレーターも見えるらしいですし、なんならネットでは木星の縞模様が見えるという声も。これならドームの天井席も怖くないってぐう納得です。だって衛星やら惑星やらが見えるのだから。そう防振双眼鏡ならね!
 
【視認できた亀梨さんのあれやこれ】
・頬を伝う汗
・手の筋
・右頬にできた小さな吹き出物
 
 
正直結構なお値段しまして家計は火の車ですが、買った価値ありすぎました。だって日本一のイケメンの吹き出物を肉眼で確認できるだなんて…!
 
今年、人生で初めてこんなにジャニーズにハマってしまって、ハワイ旅行に行った去年の夏と同レベルでお金を使っているという事態に見舞われて、心底おどろいています。双眼鏡に6万て。同じライブ4回て。キスマイとKAT-TUNのDVDをコンプリートて。
20代後半にして何してんだ自分。婚活とかしなさいよ自分。でもそんな私の脳裏によぎるのはこの言葉なんです……


 
 
『生活を守るために、愛や真実を犠牲にしてしまっていいのか?』
  
…いや、よくないよね。ジャニーズ最高なんだもん。生活が苦しくても、見たいものは見たい。見たい時に見ておきたい。ジャニーズ最高なんだもん。僕たちはいつか死んじゃうなら死んじゃうまで楽しんじゃう!ジャニーズ最高!
そう……青い種子は太陽の中にあるのだから!!!(つ、つながったー)


まあ私は隠れ俺足族なんですけどね。
生活も大事。
おわり。




*1:2006年放送『たったひとつの恋』の亀梨が死ぬほどかっこよくて、いやもう生まれ変わりたいくらいかっこよくて、相手役の綾瀬はるかがうらやまけしからんすぎて、なんかもうそれ以来亀梨のドラマは見ないことにしてたという超個人的な出来事。「人は誰かを好きになりすぎると逆に見たくなくなってしまう説」を唱えたが、誰ひとりとして共感してくれなかった。

*2:娘の方もか

*3:順に、金八先生(1999)、ごくせん(2005)、野ブタをプロデュース(2005)、たったひとつの恋(2006)

*4:2006年の横浜が舞台。たぶん中学生でも半数以上は携帯持ってる時代かと…貧乏すぎるだろ亀梨よ。

*5:読み:がんしゅう   意味:はじらい、はみかみ

*6:千賀

*7:こんな歌があるかは知らない